田家郷(読み)たけごう

日本歴史地名大系 「田家郷」の解説

田家郷
たけごう

「和名抄」諸本とも文字の異同はなく、訓を欠く。「太宰管内志」は「多也と訓むべきか」あるいは「又多倍とも多為ともよむべし」と記す。しかし田家は「たけ」と訓じて、音が通じる現久留米市安武(やすたけ)町に比定することが可能で、安武には武島(たけしま)の地名も残っている。当地には安武遺跡群が所在する。このうちとくに野瀬塚(のせづか)遺跡では計画的に造営された掘立柱建物跡群が確認され、陶硯・転用硯・二彩陶器などとともに「三万大領」「大領」「三万少」「三万」などと記された墨書土器・刻書土器が出土している(「久留米市文化財調査報告書」第一九二集)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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