田岸寺跡(読み)でんがんじあと

日本歴史地名大系 「田岸寺跡」の解説

田岸寺跡
でんがんじあと

[現在地名]安芸市畑山

畑山はたやまの本村集落、安芸川沿いの山麓にあった。康信山と号し真言宗川北かわきた清水せいすい寺末で蓮岸れんがん寺ともいった。寺跡の後方山上は畑山城跡と伝える。広当公覚書(安芸文書)に「安芸五郎左衛門尉康信申者、正応年中之者ニ而、是則安芸郷蓮岸寺之開基也、法名蓮岸と申ニ仍テ則寺号ト仕、俗名康信ヲ改テ康信山と付置菩提寺と仕」とみえる。安芸氏は中世から戦国時代末期まで安芸一帯を支配し、安芸康信は正応元年(一二八八)分家して畑山氏を称し、畑山を本拠とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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