田野別符(読み)たのべつぷ

日本歴史地名大系 「田野別符」の解説

田野別符
たのべつぷ

現田野に比定される別符。文治二年(一一八六)七月、隼人佑中原某は「田野御別符要名内」で宗像社の末社伊摩いま大明神の毎月朔日仁王講供免田三段を募り、毎月の講莚を勤め、本家・預所をはじめ社内人民百姓の安穏福寿を祈請するよう平賀大法師に命じている(「隼人佑中原某下文」宗像大社所蔵文書/鎌倉遺文一)。安貞二年(一二二八)五月一六日、平某は田野別符内講田八段・屋敷一所を源三郎に譲り与えている(「平某譲状」同上)。寛元四年(一二四六)一一月一六日、預所僧某は権別当栄舜に伊摩社毎月朔講田三段を東宝塔院の名田に入れ、懈怠なく勤行させている(「預所僧某下文」同文書/鎌倉遺文九)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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