講田(読み)コウデン

デジタル大辞泉 「講田」の意味・読み・例文・類語

こう‐でん【講田】

平安後期から室町時代にかけて、寺社経典講義や、祖師賛仰さんぎょう講会こうえなどの費用にあてるために設けられた田。

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精選版 日本国語大辞典 「講田」の意味・読み・例文・類語

こう‐でん【講田】

  1. 〘 名詞 〙 主として中世寺院の経典の講筵(こうえん)、祖師讚仰の講会の費用にあてるために設けられた田地所当を免除され、収益を講の費用にあてる。講会の名称を冠して、法華最勝講田などと称する。のち、一般の社寺参詣費用にあてる田を講田(こうだ)と称することもある。
    1. [初出の実例]「如文永元年下知状者、於供田・講田者、不所役之由所見也」(出典:中尊寺経蔵文書‐文永九年(1272)六月二三日・関東下知状)

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