日本歴史地名大系 「由留木町」の解説 由留木町ゆるぎちよう 奈良県:奈良市奈良町由留木町[現在地名]奈良市油留木(ゆるぎ)町押上(おしあげ)町南端の辻を西へ入った町。二条通に沿い、東は東大寺国分(こくぶ)門の前、雲井(くもい)坂である。東西約二町の町で、西は興福寺北面の悲田(ひでん)門にあたる。「奈良曝」に「町役三十六軒」とある。「東大寺寺方方年中行事記」(佐保山家文書)文安元年(一四四四)八月一九日条に「由留木ノ民部卿ノ御子息慶賀殿他界生年十三西南院児ナリ」とある。「大乗院雑事記」文明一一年(一四七九)五月四日条に「夜九時分ニ衆中沙汰衆水坊憲秀之住屋柚留木、令進発了」とあり、同一八年一二月一〇日条に「柚留木之厳生院」の名がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by