甲賀郷
こうかごう
「和名抄」高山寺本・東急本ともに訓を欠く。「神宮雑例集」に「甲賀村神田」、長徳二年(九九六)一一月三日の伊福部利光治田処分状案写(光明寺古文書)や永久四年(一一一六)一〇月一〇日付検非違使新家重房勘状案(同文書)に「甲賀御庄」とみえる。現志摩郡阿児町甲賀を中心とする地とみることは諸書一致するが、「日本地理志料」はほかに志島・立神・神明(現阿児町)、畔名・名田(現志摩郡大王町)、迫子・塩屋・檜山路・南張(現同郡浜島町)を含む一帯とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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