申達(読み)もうしたっす

精選版 日本国語大辞典 「申達」の意味・読み・例文・類語

もうし‐たっ・す まうし‥【申達】

〘他サ変〙
意見をお伝えする。上申する。
太平記(14C後)一五「動(ややもすれ)ば戒壇の事を申達(タッ)せんとし」
② 上の者の意志命令を下の者に言い送る。通達する。
※近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初「返答の儀は〈略〉蘭人カピタンを以て申達(マヲシタッ)せん」

しん‐たつ【申達】

〘名〙 通知すること。多く、上級役所から下級の役所へ文書で命令をくだすこと。
※歌舞伎・四十七石忠矢計(十二時忠臣蔵)(1871)五幕「万一婚儀をいなむ時は、足利家へ申達(シンタツ)なし、義党の本意を空しくなさん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「申達」の意味・読み・例文・類語

しん‐たつ【申達】

[名](スル)通知すること。特に、上級官庁から下級官庁に文書で命令を下すこと。

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