本意(読み)ホイ

デジタル大辞泉の解説

ほ‐い【本意】

《「ほんい」の撥音の無表記》本来望み。本当の考え
「かの世にても、いま一度あひ見むと思ふ―侍れば」〈宇津保・忠こそ〉

ほん‐い【本意】

本当の気持ち。本心。真意。「本意をただす」
もとからの考え。本来の意志。本懐。本望。「本意を遂げる」
和歌連歌俳諧で、物の本質・あり方・情趣。物の美的本性

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大辞林 第三版の解説

ほい【本意】

〔「ほんい」の撥音「ん」の無表記〕
ほんとうの考え。本来の目的。ほんい。 「この人の宮仕への-、必ず遂げさせ奉れ/源氏 桐壺」 → 本意無い(形)
[句項目] 本意有り

ほんい【本意】

〔古くは「ほい」とも〕
本来の意図や気持ち。本当の考え。真意。 「相手の-がどの辺にあるかわからない」 「 -から出た言葉ではない」
もとからの考え。本来の望み。本懐。 「 -を遂げる」
本当の意味。本義。
和歌・連歌・能楽・俳諧用語。そのものの本来的な性質・あり方・情趣のこと。春の月はおぼろにかすむものとする類。本情。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほ‐い【本意】

〘名〙 (「ほんい(本意)」の撥音「ん」の無表記) 本来の志。かねてからの希望。
※古今(905‐914)恋五・七四七・詞書「五条のきさいの宮のにしのたいにすみける人に、ほいにはあらでものいひわたりけるを」

ほん‐い【本意】

〘名〙
① まことの心。本来の意志。実際の望み。かねての願い。本懐本心。ほい。
※宇津保(970‐999頃)楼上上「ほんいのうと静かなるべい事のかたかべいをなむ、いかさまにせましと思はべり」
※源平盛衰記(14C前)一九「祷りの甲斐ありて、本意をとげぬる嬉しさよ」 〔後漢書‐竇融伝〕
② 真の意味。まことの意味。
※足利本論語抄(16C)学而第一「集めて解は諸家の善説を解此書の本意と云心也」
③ 本来あるべきさま。特に和歌・連歌・俳諧などで、ある題材が本来備えている、最もそれにふさわしいと考えられる性質や意味、あり方。
※六百番歌合(1193頃)春中・五番「野遊、うちまかせては我が遊ぶべきが深きか。にはあらねども、本意なし」

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