町小綱木村(読み)まちこつなぎむら

日本歴史地名大系 「町小綱木村」の解説

町小綱木村
まちこつなぎむら

[現在地名]川俣町 いけいり上桜うえざくら大作おおさく川原田かわはらだ小作こさく五合田ごごうたしず新中町しんなかまち新宮しんみやたてこしだんこし鶴子つるこ鉄砲町てつぽうまち寺久保てらくぼなかうち仁井町にいまち橋本はしもと広畑ひろはた日和田ひわだ細田ほそだ

広瀬ひろせ川上流域の川俣盆地中央部に位置し、北は町飯坂まちいいざか村。南北に三春みはる(現三春町)に至る街道(通称三春街道・梁川街道)が通り、街道沿いに町場が形成されている。小綱木の地名は「信達二郡村誌」によれば春日神社縁起に載る山蔭中納言の歌につなぎ村とあるのに由来し、のち大小二村に分れたという。天文七年(一五三八)の段銭古帳に伊達東根だてひがしねのうちとして「こつなき」とみえ、段銭は二二貫三〇〇文。近世初期は小綱木村として推移したが、寛文一三年(一六七三)町小綱木村と在郷小綱木ざいごうこつなぎ村・新田小綱木しんでんこつなぎ村に分村した(文政六年「町小綱木村村方様子書上帳」川俣町史)。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では小綱木村の高六六二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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