町飯坂村
まちいいざかむら
[現在地名]川俣町 赤坂・石川・後田・海老ヶ作・延命神・大内・大清水・壁沢・瓦町・草ヶ入・倉ヶ作・後庵・五百田・桜ヶ作・三百田・獅子喰田・下拍子・新田・竹ノ内・舘・壺ヶ作・寺前・天神入・樋ノ口・戸ノ入・道場・中島・中丁・七窪・七曲・西戸ノ内・二ノ久保・布引・根本・八反田・早坂・百枚田・道内・宮ノ入・宮ノ脇・宮前・宮町・本町・元屋敷・葭ヶ入
町小綱木村の北、布引山南麓の川俣盆地中央部に位置。広瀬川に田代川・三百川が合流する沖積平地に町場が形成され、福島、中村(現相馬市)、三春(現三春町)、梁川(現梁川町)に至る街道が集中する。飯坂町とも称された。飯坂の地名は、「信達二郡村誌」によれば、春日神社縁起に載る山蔭中納言の歌に伊嵯加村と詠まれたのに由来するという。のち射夷坂と称し、文禄年中(一五九二―九六)に飯坂となったという。
天文七年(一五三八)の段銭古帳に伊達東根のうちとして「いゝさか」とみえ、段銭は一八貫五〇〇文。近世前期は飯坂村として推移したが、享保二年(一七一七)在飯坂村と町飯坂村に分村した(信達一統志)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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