愛宕神社(読み)あたごじんじゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

愛宕神社
あたごじんじゃ

京都市右京区嵯峨愛宕山に鎮座する元府社。愛宕権現,鎮火神社ともいう。祭神はワカムスビノミコトら王城鎮護の5神。若宮にはイカズチノカミら3神を祀り防火神として有名。例祭9月 28日。鎮火祭4月 24日。千日詣8月1日。全国 800社に及ぶ愛宕神社の根本社である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

あたご‐じんじゃ【愛宕神社】

京都市右京区にある神社。祭神は、本宮に稚産日命(わくむすびのみこと)ほか四神、若宮に雷神(いかずちのかみ)ほか二神。防火の神として信仰される。全国愛宕神社の総本社。愛宕権現。
東京都港区にある神社。慶長8年(1603)に京都の愛宕神社の分霊勧請(かんじょう)。愛宕山。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

あたごじんじゃ【愛宕神社】

京都市右京区,愛宕山上に鎮座。旧府社。火防の神といわれ,全国約800社の根本社として尊崇されている。本宮に伊弉冉(いざなみ)尊,埴山姫命,天熊人(あめくまうし)命,稚産霊(わくむすび)神,豊宇気毘売神,若宮に雷神,迦遇槌(かぐつち)命,破无(はむ)神をまつる。社伝によると,大宝年間(701‐704)に役行者(えんのぎようじや),雲遍上人が洛北鷹峰に創祀し,781年(天応1)和気清麻呂,僧慶俊が〈愛当護大権現〉として,今の山上に移したものという。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

あたごじんじゃ【愛宕神社】

京都市の愛宕山頂にある神社。本宮に稚産日神わくむすびのかみ・伊弉冉尊いざなみのみことなどをまつり、若宮に雷神・迦具土神かぐつちのかみをまつる。防火の神として信仰を集め、各地の愛宕社の総本社。中世以降修験者の行場ともなった。愛宕権現。
東京都の愛宕山頂にある神社。祭神は火産霊命ほむすびのみこと。防火の神として尊信される。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

愛宕神社
あたごじんじゃ

京都市右京区嵯峨(さが)愛宕町、愛宕山に鎮座。祭神は、本社に伊弉冉尊(いざなみのみこと)、天熊人命(あめのくまひとのみこと)、埴山姫命(はにやまひめのみこと)、稚産日命(わくむすびのみこと)、豊受姫命(とようけひめのみこと)の5座、若宮社に雷神(いかずちのかみ)、迦倶槌命(かぐつちのみこと)、破旡神(はむしん)の3座を祀(まつ)る。「あたご」は仇子の意。社伝によると、愛宕山白雲寺は701年(大宝1)に役小角(えんのおづぬ)と泰澄(たいちょう)によって開創されたが、781年(天応1)6月に和気清麻呂(わけのきよまろ)が勅命を受け、愛宕郡鷹峯(たかがみね)から神霊を迎え、堂宇を造営したという。平安京となってからは王城の乾(いぬい)(北西)の守護神となり、愛宕権現(ごんげん)と称して崇敬された。また、火伏せの神として民間に広く信仰され、全国の愛宕神社の根本社とされる。旧府社。例祭9月28日。社宝の革包太刀(たち)は国指定重要文化財。[菟田俊彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

あたご‐じんじゃ【愛宕神社】

[一] 京都市右京区嵯峨愛宕町、愛宕山上にある神社。旧府社。祭神は埴山姫命(はにやまひめのみこと)、稚産日神(わくむすびのかみ)、伊弉冉命(いざなみのみこと)、豊受姫命(とようけひめのみこと)、天熊人命(あめくまうしのみこと)ほか。天応元年(七八一)和気清麻呂(わけのきよまろ)が光仁天皇の勅命により社殿を造営、平安京の鎮護の神としてまつられたもので、奥社と若宮に火の神をまつり火伏せのお守りを出す。防火の神として全国八百余の愛宕社の根本社。近畿一帯から関東、東北でも信仰される。延喜式内社。愛宕権現。鎮火神社。白雲寺。
[二] 秋田県湯沢市愛宕山にある神社。旧県社。祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)。延暦二〇年(八〇一)坂上田村麻呂がまつったと伝える。
[三] 山形県天童市北目城山にある神社。旧県社。祭神は火産霊大神(ほむすびのおおかみ)。天正一二年(一五八四)山形城主の最上出羽守義光が勧請(かんじょう)。愛宕権現社。
[四] 東京都港区愛宕山にある神社。祭神は火産霊神、罔象女命(みずはめのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、大山津見命。慶長八年(一六〇三)幕府の命令で建立。あたごさま。
[五] 宮崎県宮崎郡佐土原町にある神社。旧県社。祭神は火之伽具土神(ほのかぐつちのかみ)、天児屋根命(あまのこやねのみこと)。養老二年(七一八)の創建といわれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の愛宕神社の言及

【愛宕信仰】より

…京都愛宕山にまつられている愛宕神社を中心とする信仰。火伏せの信仰が中心である。…

【愛宕山】より

…古生層からなり,周囲の標高500~600mの山地の面の上に突出している。山城国と丹波国との国境に位置し,山頂の愛宕神社は全国的な信仰圏をもっている火難よけの神の総本社。現在,8月1日の千日詣,11月の亥猪祭などがにぎわうが,かつて山上の行事であった柱松明は山下の嵯峨清凉寺で行われている。…

※「愛宕神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

リテラシー

1 読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。2 コンピューターについての知識および利用能力。→コンピューターリテラシー3 情報機器を利用して、膨大な情報の中か...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

愛宕神社の関連情報