飯坂(読み)いいざか

改訂新版 世界大百科事典 「飯坂」の意味・わかりやすい解説

飯坂[温泉] (いいざか)

福島県福島市の中心市街地の北方約10kmにある温泉阿武隈川の支流摺上(すりかみ)川が福島盆地に出る谷口の河岸段丘上に位置する。源泉は摺上川の谷口付近,および支流赤川沿いにあり,泉温は赤川沿いのものが最も高く78~80℃にもなり,谷口に近い摺上川沿いが最も低く20℃前後。泉質はボウ硝泉または単純泉秋保(あきう),鳴子とともに奥州三名湯として知られ,芭蕉も《おくのほそ道》の旅で1689年(元禄2)にこの温泉を訪れている。飯坂町は1955年に摺上川対岸の湯野町ほか4村と合体,さらに64年に福島市に編入。現在は湯野と合わせて飯坂温泉と呼び,飯坂,湯野の両温泉街は十綱橋,新十綱橋で結ばれている。国鉄(現JR)福島駅との間には福島交通の電車が通じる。摺上川の上流には奥飯坂とも呼ばれる天王寺,穴原の温泉があり,西の館山には信夫庄司の佐藤基治の居城であった大鳥城跡が,南の医王寺には基治およびその子継信,忠信の墓がある。
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百科事典マイペディア 「飯坂」の意味・わかりやすい解説

飯坂[温泉]【いいざか】

福島県福島市に属し,阿武隈川の支流摺上(すりかみ)川に沿う。単純泉。37〜72℃。鳴子,秋保(あきう)とともに奥州三名湯に数えられた。江戸時代には鯖湖湯など5,6ヵ所の温泉があって,飯盛女を置く旅籠(はたご)屋もあった。1689年松尾芭蕉当地に宿泊している。右岸の飯坂,左岸の湯野の2地区に分かれる。大鳥公園,医王寺がある。福島市街から電車,バスが通じる。
→関連項目福島[市]

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