異体仮名(読み)イタイガナ

デジタル大辞泉 「異体仮名」の意味・読み・例文・類語

いたい‐がな【異体仮名】

現在の標準的な字体とは異なる字体の片仮名平仮名。平仮名はふつう変体仮名という。

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精選版 日本国語大辞典 「異体仮名」の意味・読み・例文・類語

いたい‐がな【異体仮名】

  1. 〘 名詞 〙 一般に使用されている「かな」とは異なっている字体の「かな」。主として漢字略体から出たカタカナでは、通用のと異なる略し方によるもの、たとえば「尹(伊イ)」「于(宇ウ)」「(子ネ)」などがあり、また漢字の草書から出たひらがなでは、通用のものと字源を異にするものと、草書のしかたの異なるもの、たとえば「阿」からの「(あ)」、「可」からの「(か)」、「奈」からの「(な)」などがある。ひらがなの場合は、特に変体がなということが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の異体仮名の言及

【変体仮名】より

…こんにち印刷物の上ではこれらはほとんど用いられなくなった。なお,古文献上に見える片仮名,平仮名にあたる字体の変種について,異体仮名ということがある。仮名【林 大】。…

※「異体仮名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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