変体(読み)ヘンタイ

デジタル大辞泉 「変体」の意味・読み・例文・類語

へん‐たい【変体】

普通の形や体裁と違っていること。体裁を変えること。また、その形や体裁。

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精選版 日本国語大辞典 「変体」の意味・読み・例文・類語

へん‐たい【変体】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 体裁・状態を変えること。また、その体裁。
    1. [初出の実例]「兌卦の変体は巽也」(出典:日本書紀桃源抄(15C後))
    2. 「霜露雨雪は水気の変体」(出典:旧習一新(1875)〈増山守正〉凡例)
    3. [その他の文献]〔楊炯‐王勃集序〕
  3. 漢詩で、きまりからはずれたもの。
    1. [初出の実例]「変体は正体にをとれり」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  4. へんたいがな(変体仮名)」の略。
    1. [初出の実例]「此読本には変体平仮名を用ひず、是れ変体は其数際限なく且つ労して功なきの具なればなり」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉初歩)

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普及版 字通 「変体」の読み・字形・画数・意味

【変体】へんたい

異体。また、体様をかえる。宋・欧陽脩〔集古録跋尾、七、唐元次山銘〕蓋(けだ)し俗は變じく、の體を變ずることし。山、開元・天寶の時に當り、獨り古を作る。其の筆力雄氣超拔(てうばつ)、韓()の徒に減ぜず。特立の士と謂ふべき哉(かな)。

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