異常聴域(読み)イジョウチョウイキ

デジタル大辞泉 「異常聴域」の意味・読み・例文・類語

いじょう‐ちょういき〔イジヤウチヤウヰキ〕【異常聴域】

火山噴火の爆発音などが、通常可聴域を離れた遠方で聞こえるようになる区域。成層圏上部の大気音波反射して起こる現象

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精選版 日本国語大辞典 「異常聴域」の意味・読み・例文・類語

いじょう‐ちょういきイジャウチャウヰキ【異常聴域】

  1. 〘 名詞 〙 火山噴火のとき、その爆発音がより近い区域では聞こえず、数百キロメートル遠方の区域で聞こえる場合に、遠方の、その音の聞こえる区域をいう。地上数十キロメートルにある気温逆転層からの音波の反射によって生ずる。

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世界大百科事典(旧版)内の異常聴域の言及

【異常伝搬】より

…音は音源から遠く離れるに従って,その強さが衰えついに聞こえなくなってしまうのが普通である。しかし火薬の大量爆発や火山の噴火の大爆音のような場合には,音源から数十kmで音はいったん弱まって聞こえなくなるが(無声域),200km前後の所で再び聞こえるようになり(異常聴域あるいは外聴域),無声域と異常聴域が3段にも4段にも繰り返す場合がある。 大気中を音が伝わる速さは,伝搬する場所の大気の温度と,媒質としての大気の風向,風速に関係する。…

※「異常聴域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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