疝癪(読み)センシャク

デジタル大辞泉 「疝癪」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゃく【××癪】

胸や腹などがさしこんで痛む病気。さしこみ。

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精選版 日本国語大辞典 「疝癪」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゃく【疝癪】

  1. 〘 名詞 〙 胸・腹・腰などが急にさしこんで痛む病気。さしこみ。せんしゃくけ。
    1. [初出の実例]「久世丹後守疝癪を愁ふるを尋て」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)四)

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世界大百科事典(旧版)内の疝癪の言及

【癪】より

…近代以前の日本の病名で,当時の医学水準でははっきり診別できないまま,疼痛のともなう内科疾患が,一つの症候群のように一括されて呼ばれていた俗称の一つ。単に〈積(せき)〉とも,〈積聚(しやくじゆ)〉ともいわれ,また疝気と結んで〈疝癪〉ともいわれた。平安時代の《医心方》では,陰陽の気が内臓の一部に集積して腫塊をなし,種々の症状を発すると説かれ,内臓に気が積んで腫瘤のようなものができて発症すると考えられ,癪には日本人に多い胃癌(がん)などもあったと思われる。…

※「疝癪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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