(読み)セン

デジタル大辞泉 「疝」の意味・読み・例文・類語

せん【×疝】

疝気せんき」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「疝」の意味・読み・例文・類語

せん【疝】

  1. 〘 名詞 〙せんき(疝気)
    1. [初出の実例]「疝、音山なれども、呉音に読ほどに疝(セン)と云ぞ。此にふぐり風と云ものぞ」(出典史記抄(1477)一四)
    2. [その他の文献]〔黄帝内経素問‐長刺節論〕

しらたみ【疝】

  1. 〘 名詞 〙 腹が急に痛みだす病気疝気(せんき)。あたばら。しらため。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「疝」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] セン
[字訓] はらいた

[説文解字]

[字形] 形声
声符は山(さん)。〔説文七下に「腹痛なり」とあり、腹部のさしこむような痛みのある病をいう。〔素問、長刺節論〕に、便通をえない病であるとする。

[訓義]
1. はらいた、せんき、腹部の筋肉痛

[熟語]
疝気疝癪疝癖
[下接語]
湧疝

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【疝気】より

…近代以前の日本の病名で,当時の医学水準でははっきり診別できないまま,疼痛をともなう内科疾患が,一つの症候群のように一括されて呼ばれていた俗称の一つ。単に〈疝〉とも,また〈あたはら〉ともいわれ,平安時代の《医心方》には,〈疝ハ痛ナリ,或ハ小腹痛ミテ大小便ヲ得ズ,或ハ手足厥冷シテ臍ヲ繞(めぐ)リテ痛ミテ白汗出デ,或ハ冷気逆上シテ心腹ヲ槍(つ)キ,心痛又ハ撃急シテ腸痛セシム〉とある。江戸時代の《譚海》には,大便のとき出てくる白い細長い虫が〈せんきの虫〉である,と述べられているが,これによると疝気には寄生虫病があった。…

※「疝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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