痛上の針(読み)いたいうえのはり

精選版 日本国語大辞典 「痛上の針」の意味・読み・例文・類語

いたい【痛】 上(うえ)の=針(はり)[=針立(はりた)て]

  1. 痛い所にさらに針を刺す。災難の上に災難が重なること。泣き面(つら)に蜂(はち)
    1. [初出の実例]「いたいうへのはり」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
    2. 「一跡(いっせき)残らず、二箇所の土蔵に火の入て、痛(イタ)い上の針立(ハリタテ)」(出典浮世草子・和国小姓気質(1746)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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