普及版 字通 「瘍(漢字)」の読み・字形・画数・意味
瘍
常用漢字 14画
[字訓] できもの
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は昜(よう)。〔説文〕七下に「頭の創(きず)なり」とあり、〔左伝、襄十九年〕「瘍を頭に生ず」とあるのによるものであるが、瘍を生ずるのは、必ずしも頭部に限らない。〔周礼、天官、瘍医〕は、すべて腫物を治すことを掌る。昜は陽光、そのために皮膚を傷つける意であろう。
[訓義]
1. できもの、かさ。
2. きず、頭のきず。
3. よう。
4. また痒に作る。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕瘍 賀之良加佐(かしらかさ)〔名義抄〕瘍 カシラカサ/痒 カユシ・ヤム 〔立〕瘍 カシラカサ・ヤブル
[語系]
瘍・昜・陽jiangは同声。瘍は、やけどしたような状態をいう。また痒ziangも声義近く、〔説文〕七下に「痒は瘍(やう)なり」とあり、同義の語とする。
[熟語]
瘍痍▶・瘍潰▶・瘍子▶・瘍疾▶・瘍微▶
[下接語]
潰瘍・金瘍・腫瘍・折瘍・瘡瘍・病瘍・薬瘍・療瘍
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報