ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発酵制御」の意味・わかりやすい解説 発酵制御はっこうせいぎょcontrol of fermentation 発酵の制御は,遺伝的制御と環境制御に大別できる。遺伝的制御では,原料から生産物へいたる代謝経路と,生産物の生成速度を支配している代謝調節機構を明らかにして,より生産能力の高い変異株を分離したり,遺伝子操作などにより新しい菌株育成を行なったりする。環境制御では,微生物の成育や生産物の生成速度に及ぼす温度,pH,培地の各成分の濃度,溶存酸素濃度など外的環境因子を合目的的に制御する。実際の発酵では,これらの2つの制御は相補って生産性の向上に寄与している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by