遺伝子操作(読み)いでんしそうさ(英語表記)gene manipulation / gene recombination

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遺伝子操作
いでんしそうさ
gene manipulation / gene recombination

任意の生物の遺伝子 DNA (デオキシリボ核酸 ) をベクター (遺伝子の運び役) となる DNAに結合させ,それを異種の細胞 (宿主) に導入して増殖させる方法。遺伝子組み換え,組み換え DNA技術ともいう。 1973年スタンフォード大学のスタンリー・コーエンらによって基礎的技術が確立された。適当な制限酵素で切れ目を入れたベクターに同じ種類の制限酵素で処理した任意の DNA分子を挿入し,DNA連結酵素によって結合させたのち,ベクターを取り込みやすくした生細胞に取り込ませる。もともとは分子生物学の研究手法として開発され,遺伝子 DNAの研究に大きく貢献している。この方法によってヒトのホルモンなど有用物質を細菌その他の細胞で生産させることが可能であることからバイオテクノロジーの中核技術ともなっている。

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デジタル大辞泉の解説

いでんし‐そうさ〔ヰデンシサウサ〕【遺伝子操作】

遺伝子を人為的に組み換えたり、それを生細胞に移入したりして操作すること。

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世界大百科事典 第2版の解説

いでんしそうさ【遺伝子操作 gene manipulation】

広義には,生物の遺伝子およびその組合せを人為的に変化させること。最も古い形は,植物の栽培と動物の家畜化である。これは,自然集団から有用な形質を持つ個体または集団を選ぶことであったが,それによって集団の遺伝子構成が変化しただけでなく,育種が可能になり,以後の人為交雑への道が開けたのである。現代に至って,放射線や種々の化学物質が突然変異を誘起することが明らかになり,これらの変異原を用いた突然変異育種も行われるようになった。

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大辞林 第三版の解説

いでんしそうさ【遺伝子操作】

遺伝子を人工的に組み換えたり、大腸菌などの宿主細胞に導入して増殖させたりすること。遺伝子工学の基礎となる技術。

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精選版 日本国語大辞典の解説

いでんし‐そうさ ヰデンシサウサ【遺伝子操作】

〘名〙 遺伝子を人為的に組み換えたり、それを生細胞に移入したりして操作すること。

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