白け渡る(読み)しらけわたる

精選版 日本国語大辞典 「白け渡る」の意味・読み・例文・類語

しらけ‐わた・る【白渡】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. すっかり白くなる。すみずみまで明るくなる。
    1. [初出の実例]「夜もしらけ渡り、奥戸明(あく)る音」(出典浮世草子好色二代男(1684)四)
  3. その場のすべての人が興ざめする。座がすっかり気まずくなる。
    1. [初出の実例]「婉曲のやうで粗暴のいひまはし論も例もこれのみなれど同じ事繰返し二十分程のべたつれば何に感じてか一坐しらけ渡(ワタ)り」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む