白ばむ(読み)シラバム

デジタル大辞泉 「白ばむ」の意味・読み・例文・類語

しら‐ば・む【白ばむ】

[動マ四]白みを帯びる。しろばむ
「浪の上に―・みたる小さき物見ゆ」〈今昔一九・二九〉

しろ‐ば・む【白ばむ】

[動マ五(四)]
白みを帯びる。白っぽくなる。しらばむ。「乾いて―・んだ土」
夜が明けかかる。しらむ。「―・みはじめた空」

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精選版 日本国語大辞典 「白ばむ」の意味・読み・例文・類語

しら‐ば・む【白ばむ】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「ばむ」は接尾語 ) 白みを帯びる。白っぽくなる。しろばむ。
    1. [初出の実例]「海の面を見遣ば、浪の上に白らばみたる小さき物見ゆ。鴎と云ふ鳥なめりと思て」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
    2. 「しらばみたる物著たるちいさき男の見とも覚えぬが」(出典:発心集(1216頃か)七)

しろ‐ば・む【白ばむ】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 ( 「ばむ」は接尾語 )
  2. 白みを帯びる。白っぽくなる。しらばむ。
    1. [初出の実例]「重い砂土の白ばんだ道の上には」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
  3. 夜が明けかかる。しらむ。

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