白井差(読み)しろいざす

日本歴史地名大系 「白井差」の解説

白井差
しろいざす

[現在地名]両神村すすき

両神山の南東麓、小森こもり川の最上流域に位置する。同山西麓の中津川なかつがわ(現大滝村)の枝郷で、北東は薄村、東は小森村。「風土記稿」ではシライサシと訓じ、白井指とも記された。「差」は秩父地方の方言で、秋伐りの焼畑を意味するという。近世前期には無年貢地であったが、元禄一〇年(一六九七)検地が行われ、翌一一年の高二石四斗四升九合・反別一町六反余を割いて中津川村から分郷、この後は年貢割付状も別に出されるようになったという(「明鑑」幸島家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android