両神山(読み)りょうかみさん

日本大百科全書(ニッポニカ)「両神山」の解説

両神山
りょうかみさん

埼玉県西部、秩父(ちちぶ)郡小鹿野町(おがのまち)の南部と秩父市大滝(おおたき)地区の境界にある山。標高1723メートル。秩父中・古生層からなる山で、とくに山頂付近は硬いチャートからなるため、山稜(さんりょう)はきわめて急峻(きゅうしゅん)で、特異な山容を呈する。山頂直下の両神神社奥社に伊弉諾・伊弉冉尊(いざなぎいざなみのみこと)の二神を祀(まつ)るので両神山とよばれる。奈良時代に役小角(えんのおづぬ)が開山したと伝えられ、江戸時代、修験(しゅげん)者の道場としてにぎわった。山麓(さんろく)に両神神社、中腹に不動滝がある。5月10日が山開きで、山頂付近では5月下旬から6月上旬にかけてヤシオツツジ、シャクナゲが咲き、秋は紅葉で美しい。山頂からは奥秩父、日光、八ヶ岳(やつがたけ)などの山々を望むことができる。山麓の日向大谷(ひなたおおや)から登る道のほか、北の八丁峠から登る道もある。

[中山正民]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「両神山」の解説

両神山
りょうかみさん

埼玉県西部,秩父山地にある山。標高 1723m。山体は秩父古生層ケイ岩から成り,山頂付近は数百mの絶壁をなし,鋸歯状の山体が特色。江戸時代から修験者の道場として知られ,毎年5月 10日が山開き。5月下旬~6月上旬に咲くヤシオツツジと秋の紅葉は特に美しく,山頂からの眺めも雄大。山中には絶景の「大ノゾキ」,全長 80mに及ぶ丸神の滝などの名所がある。秩父多摩甲斐国立公園に属する。

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百科事典マイペディア「両神山」の解説

両神山【りょうかみさん】

埼玉県西部,秩父山地北部にある山。〈りょうがみやま〉とも。標高1723m。秩父古生層のケイ岩からなり,山体はかなり開析され,鋸歯(きょし)状をなす。江戸時代には竜神山などとみえ,修験(しゅげん)者の道場として知られた。ツツジと紅葉が有名。秩父多摩甲斐国立公園に属し,小鹿野町から登山路がある。
→関連項目小鹿野[町]日本百名山

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デジタル大辞泉「両神山」の解説

りょうかみ‐さん〔リヤウかみ‐〕【両神山】

埼玉県西部、秩父市大滝地区と秩父郡小鹿野おがの町の界にある山。標高1723メートル。秩父古生層チャートからなり山稜は険しい。古くから信仰の山とされ、江戸時代には修験道場として栄えた。山頂の両神神社に伊弉諾尊いざなぎのみこと伊弉冉尊いざなみのみことの二神をまつり、山名もこれに由来するとされる。

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世界大百科事典 第2版「両神山」の解説

りょうかみさん【両神山】

埼玉県秩父郡大滝村と両神村との境にある秩父山地北部の山。標高1724m。秩父多摩国立公園に属する。秩父古生層のケイ岩からなる鋸歯状の岩峰で,伊弉諾(いざなき),伊弉冉(いざなみ)の2神をまつるところからその名があるが,日本武尊がこの山を通行するのに8日かかったといわれることから八日見(ようかみ)山とも呼び,また山上に竜頭神社奥社があるため竜神山とも呼ばれる。奈良時代に役行者(えんのぎようじや)が開山したと伝えられ,江戸時代には修験者の道場であった。

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