現両神村の西端、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
埼玉県秩父市と小鹿野町との境にある秩父山地北部の山。標高1723m。秩父多摩国立公園に属する。秩父古生層のケイ岩からなる鋸歯状の岩峰で,伊弉諾(いざなき),伊弉冉(いざなみ)の2神をまつるところからその名があるが,日本武尊がこの山を通行するのに8日かかったといわれることから八日見(ようかみ)山とも呼び,また山上に竜頭神社奥社があるため竜神山とも呼ばれる。奈良時代に役行者(えんのぎようじや)が開山したと伝えられ,江戸時代には修験者の道場であった。山頂の剣ヶ峰の北向きに大日如来と帝釈天,南向きに両神神社の奥ノ院の祠がまつられている。初夏のシャクナゲ,ヤシオツツジが美しいことで知られる。また山頂からの秩父山地の展望がよく,山中には〈大ノゾキ〉や丸神の滝,昇竜の滝などの名所がある。
執筆者:徳久 球雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
埼玉県西部、秩父(ちちぶ)郡小鹿野町(おがのまち)の南部と秩父市大滝(おおたき)地区の境界にある山。標高1723メートル。秩父中・古生層からなる山で、とくに山頂付近は硬いチャートからなるため、山稜(さんりょう)はきわめて急峻(きゅうしゅん)で、特異な山容を呈する。山頂直下の両神神社奥社に伊弉諾・伊弉冉尊(いざなぎいざなみのみこと)の二神を祀(まつ)るので両神山とよばれる。奈良時代に役小角(えんのおづぬ)が開山したと伝えられ、江戸時代、修験(しゅげん)者の道場としてにぎわった。山麓(さんろく)に両神神社、中腹に不動滝がある。5月10日が山開きで、山頂付近では5月下旬から6月上旬にかけてヤシオツツジ、シャクナゲが咲き、秋は紅葉で美しい。山頂からは奥秩父、日光、八ヶ岳(やつがたけ)などの山々を望むことができる。山麓の日向大谷(ひなたおおや)から登る道のほか、北の八丁峠から登る道もある。
[中山正民]
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