白腐病
しろぐされびょう
ブドウの病気で、6月中ごろから収穫期まで、おもに果実に発病する。初め淡褐色の周辺の不明瞭(ふめいりょう)な病斑(びょうはん)ができ、のちに表面に灰白色の小粒点ができて果実は腐敗する。コニエラ・フラガリエConiella fragariaeおよびコニエラ・カスタネイコラC. castaneicolaというカビの寄生によっておこる。このほかダイコン、ハクサイ、ヒヤシンスなどにも、白腐病といわれ軟化腐敗する病気があるが、これは軟腐(なんぷ)病細菌によっておこり、現在は軟腐病と称されている。
[梶原敏宏]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の白腐病の言及
【ノリ(海苔)】より
…
[病害]
ノリ養殖においては種々の病害が発生して,収穫の減少や品質の低下を起こす。代表的なものは赤腐病,どた腐病,白腐病などである。赤腐れは降雨で塩分が低下したり,比較的高水温が続いたときに起こりやすい。…
※「白腐病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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