白菊丸(読み)しらぎくまる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「白菊丸」の解説

白菊丸 しらぎくまる

鎌倉時代の伝承上の人物
相模(さがみ)(神奈川県)江の島神社の小姓悪者にだまされて「白菊に忍ぶの里の人問はば思ひ入江の島と答へよ」の歌をのこして入水(じゅすい),これをしたう新田氏の侍女も後を追ったという。一説に鎌倉桐承院の稚児(ちご)で,建長寺の僧自休(じきゅう)に思いをよせられ,ともに自殺したとされる。投身したといわれる場所は江の島南西岸にあり,稚児ケ淵と名づけられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android