家庭医学館 「白血球機能異常症」の解説
はっけっきゅうきのういじょうしょう【白血球機能異常症 Disorders of Leukocyte Functions】
白血球には、単球(たんきゅう)、リンパ球、顆粒球(かりゅうきゅう)(好中球(こうちゅうきゅう)、好酸球(こうさんきゅう)、好塩基球(こうえんききゅう))などがあります。このなかで、感染防御のはたらきをする顆粒球に機能の異常があると感染症にかかりやすくなります。白血球機能異常症には、慢性肉芽腫症(まんせいにくげしゅしょう)、チェジアック・東症候群(ひがししょうこうぐん)などがあります。
慢性肉芽腫症は、伴性劣性遺伝(ばんせいれっせいいでん)し、皮膚の化膿性病変(かのうせいびょうへん)、リンパ節の腫(は)れ、肝臓・肺・骨に色素の沈着した肉芽腫ができる病気です。
チェジアック・東症候群は、常染色体劣性遺伝(じょうせんしょくたいれっせいいでん)する病気で、化膿性病変、リンパ網内系(もうないけい)の悪性腫瘍(あくせいしゅよう)を合併しやすいのが特徴です。
いずれもまれな病気で、好中球減少症と同様に治療します。