六訂版 家庭医学大全科 「慢性肉芽腫症」の解説
慢性肉芽腫症
まんせいにくげしゅしょう
Chronic granulomatous disease
(子どもの病気)
どんな病気か
好中球、好酸球、単球、マクロファージなどの白血球は食細胞とも呼ばれ、細菌や真菌などの異物を
原因は何か
殺菌機構(メカニズム)の中心的役割を果たすスーパーオキサイド(O‐2)や過酸化水素(H2O2)などの産生低下が起こり、殺菌能障害を引き起こします。近年本症に対する遺伝子の解析が進み、日本では
症状の現れ方
生後数カ月から非H2O2産生カタラーゼ陽性菌である黄色ブドウ球菌や大腸菌、クレブシエラなどの細菌、およびアスペルギルスやカンジダなどの
検査と診断
NBT色素還元能試験や、フローサイトメトリー法によるH2O2に反応する
治療の方法
ST合剤(バクタ、バクトラミン)の予防投与が1970年代から行われ、有効性が確立しています。インターフェロン
高橋 良博, 伊藤 悦朗
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報