百夜(読み)モモヨ

デジタル大辞泉 「百夜」の意味・読み・例文・類語

もも‐よ【百夜】

多くの夜。
今夜こよひの早く明けなばすべをなみ秋の―を願ひつるかも」〈・五四八〉
[補説]書名別項。→百夜

ももよ【百夜】[書名]

田山花袋長編小説。昭和2年(1927)発表

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精選版 日本国語大辞典 「百夜」の意味・読み・例文・類語

もも‐よ【百夜】

  1. 〘 名詞 〙 一〇〇の夜。多くの夜。幾夜も幾夜も続くこと。
    1. [初出の実例]「自妻(おのづま)と たのめる今夜(こよひ) 秋の夜の 百夜(ももよ)の長さ ありこせぬかも」(出典万葉集(8C後)四・五四六)

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世界大百科事典(旧版)内の百夜の言及

【田山花袋】より

…20年《文章世界》終刊後は歴史小説に心境を託し,《源義朝》などを書いた。一方,11年の《髪》以来愛欲の問題を追求,27年の象徴的な長編《百夜(ももよ)》はその到達点である。【小林 一郎】。…

※「百夜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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