日本歴史地名大系 「皆吉村」の解説 皆吉村みなよしむら 千葉県:市原市皆吉村[現在地名]市原市皆吉金沢(かねさわ)村の北東に位置し、東を養老(ようろう)川が流れる。堀(ほり)ノ内(うち)・公家前(くげまえ)・関免(せきめん)・鐘付免(かねつきめん)などの地名がある。「吾妻鏡」仁治二年(一二四一)七月二六日条に上総国皆吉郷とみえ、幕府に仕える陰陽師の文元朝臣が当郷を知行しているが、その子文幸(文章か)が皆吉大炊助と称しており(同書建長三年六月五日条・文永二年五月三日条など)、伝領されたようである。永禄三年(一五六〇)頃と推定される足利義氏朱印状(喜連川文書)に真野(まの)郡内として皆吉郷四ヵ村三〇〇貫文とみえ、足利公方の母芳春(北条氏綱娘)の仰せにより、北条氏康が皆吉修理亮に宛行っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by