皆地村
みなちむら
[現在地名]本宮町皆地
小々森村の西に位置し、集落は四村川北岸にある。永禄五年(一五六二)より天保一一年(一八四〇)まで書継がれた某寺算用状(湯川家文書)の永禄頃の記録に「二貫文皆地惣中」「皆池 吉蔵庵」とみえる。慶長検地高目録によると村高二二五石余、小物成一一・六一三石。本宮組に属し、天保郷帳にはもと皆地・籠山・ぬた三ヵ村であったと記す。近世、皆地笠(貴賤笠)の生産が隆盛を極め、製法は大和五条(現奈良県五條市)に伝えられるほどであった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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