皇朝経世文編(読み)こうちょうけいせいぶんぺん(英語表記)Huang-chao jing-shi wen-bian; Huang-ch`ao ching-shih wên-pien

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皇朝経世文編」の意味・わかりやすい解説

皇朝経世文編
こうちょうけいせいぶんぺん
Huang-chao jing-shi wen-bian; Huang-ch`ao ching-shih wên-pien

中国,清末の書物。賀長齢が時務経世論を事項別に整理したもの。 120巻。道光7 (1827) 年初刊。清初から道光3年まで 682名の文章 2239編を集め,学術,治体,吏政,戸政,礼政,兵政,刑政,工政の8門に大別されている。洋務運動 (→洋務派 ) ,変法自彊運動発展に応じて広く流布した。その後補編や続編として『皇朝経世文編補』『皇朝経世文編続集』などが出版された。

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世界大百科事典(旧版)内の皇朝経世文編の言及

【魏源】より

…前者では毛伝より古い斉・魯・韓に伝わった解釈を尊び,後者では,《尚書》に対する後漢時代の学者の解釈を排して前漢時代の学者の説に従っている。経世家としては,江蘇布政使の賀長齢の命で《皇朝経世文編》120巻を編纂して以来,当代の政治経済に深い関心を寄せ,塩政改革や海運問題で彼の主張が採用された。アヘン戦争(1840)が起こると,欽差大臣両広総督を罷免された林則徐の依頼により,海外事情紹介の地理書《海国図志》50巻(1842)を著し,また同じ年に,清朝一代の政治経済史ともいうべき《聖武記》14巻を完成した。…

※「皇朝経世文編」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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