盲嚢(読み)もうのう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「盲嚢」の意味・わかりやすい解説

盲嚢
もうのう

無脊椎(むせきつい)動物の消化管系の各部分にみられる盲管総称。胃にあれば胃盲嚢、腸にあれば腸盲嚢などとよぶ。たとえば下等な扁形(へんけい)動物のウズムシなどの消化管は開口部が咽頭(いんとう)一つで、出口(肛門(こうもん))のない消化盲嚢(岐腸)で腸は終わっている。ミミズなどは食道に開口し消化酵素を分泌する食道盲嚢と、腸盲嚢をもつ。ヒトデは胃と腸の間に大きな幽門盲嚢があり、酵素を分泌し食物を消化する。ヒルなどは大きな5対の胃盲嚢と小さい4対の腸盲嚢をもつし、クモなどは中腸に複雑な盲嚢塊が発達して消化腺(せん)を形成している。

[守 隆夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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