直処(読み)ただか

精選版 日本国語大辞典 「直処」の意味・読み・例文・類語

ただ‐か【直処・直香】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ただ」は、まさしく、ほかならないの意。「か」は、「処(か)」の意か、一説にそのものの精粋の意 ) 語義未詳。まさしく、その人自身の意か。
    1. [初出の実例]「愛(は)しけやし 君が多太可(タダカ)を ま幸(さき)くも あり徘徊(たもとほ)り」(出典万葉集(8C後)一七・四〇〇八)

直処の補助注記

「か」は「ありか・すみか」などの場所を示す「処」とする説や、神事に用いる「白香」の「香」と同じで、そのものの本性を指すとみる考えもある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む