直物市場(読み)じきものしじょう(英語表記)spot market

翻訳|spot market

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直物市場」の意味・わかりやすい解説

直物市場
じきものしじょう
spot market

直物外国為替の銀行間取引および銀行と顧客の間の取引に用いられる外国為替の売買市場。銀行間市場の取引相場がインターバンク相場,銀行と顧客間市場の取引相場が対顧客相場である。前者は取引時間中は常に変動するが,後者は取引日の午前 10時に公示される相場 (米ドル公示仲値) により決まり,インターバンク直物相場が一定の幅を超えて変動しないかぎり,当該取引日中の取引に適用される。直物市場での寄付き相場とは,銀行間取引相場の前場,後場の開場時の相場をいい,終値とは,前場,後場の最終の出合い相場をいう。

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世界大百科事典(旧版)内の直物市場の言及

【投機】より

…たとえば,3ヵ月先のドルの売買を,一定の為替レート(これを先物レートという)で現在,契約することができる。それに対して,各時点での取引を各時点で契約する市場を直物(じきもの)市場という。先物取引が可能である場合には,つぎのような形の投機が行われる。…

※「直物市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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