眉唾(読み)マユツバ

デジタル大辞泉 「眉唾」の意味・読み・例文・類語

まゆ‐つば【眉唾】

《眉につばをつければきつねなどに化かされないという言い伝えから》
だまされないよう用心すること。
眉唾物」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「眉唾」の意味・読み・例文・類語

まゆ‐つば【眉唾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 眉に唾をつけると狐などに化かされないという俗信から )
  2. だまされないように用心すること。
  3. まゆつばもの(眉唾物)」の略。
    1. [初出の実例]「飛び梅の伝説もこの執念深い復讐観念に満ちた『祈り天神』の伝説も共に眉唾(マユツバ)の骨頂であって」(出典江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の眉唾の言及

【唾液】より

…唾の治癒力はキリスト教でも信じられ,イエスが聾啞者の耳に指を入れ,舌を自分の唾で潤し,天を仰いで〈エパタ〉と唱えたら耳が開き,舌のもつれが解けて話せるようになったとか(《マルコによる福音書》7:33~35),盲人の目に唾をつけて手を当てたり(同上8:23),唾でこねた泥を目に塗ったら(《ヨハネによる福音書》9:6)目が見えるようになった,などと伝えている。日本では上述の《和漢三才図会》に,夜道を行くときに睫(まつげ)を唾でぬらせば狐狸の災いを避けられるという,まさに“眉唾”ものの俗信が述べられている。 唾液は味覚刺激により反射的に分泌が促進され,酸味刺激により最も多量に分泌される。…

※「眉唾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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