真暗(読み)まっくら

精選版 日本国語大辞典 「真暗」の意味・読み・例文・類語

まっ‐くら【真暗】

〘名〙 (形動)
① まったく暗いこと。また、そのさま。暗黒
義経記(室町中か)七「両眼まっくらになるやうにぞおぼえける」
② ある事についてまったく知らないこと。
細君(1889)〈坪内逍遙〉一「台所の事は真暗で」
※「戦前」という時代(1984‐85)〈山本夏彦〉「戦前」という時代「『戦前』というまっ暗な時代があって」

まっ‐くらがり【真暗】

〘名〙 あたりのまったく暗いこと。また、そのような所。
浄瑠璃伊賀越道中双六(1783)六「平作も恟(びっく)りし、起上っても真暗(マックラ)がり」

ま‐くら【真暗】

〘名〙 まったく暗いこと。まっくら。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)三「朝徹は、まくらに有たやみが、朝日がつるつると出て三千大千世界の明なやうな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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