真玉付く(読み)マタマツク

デジタル大辞泉 「真玉付く」の意味・読み・例文・類語

またま‐つく【真玉付く】

[枕]玉をつける緒の意から、「を」と同音を含む「をちこち」「をち」にかかる。
「―をちこち兼ねてことは言へど逢ひてのちこそ悔いにはありといへ」〈・六七四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「真玉付く」の意味・読み・例文・類語

またま‐つく【真玉付・真珠付】

  1. 玉をつける緒(を)の意で、「緒(を)」と同音を含む地名越智(をち)」や、「彼方(をち)」「彼此(をちこち)」にかかる。
    1. [初出の実例]「真玉付(またまつく)彼此(をちこち)かねて言(こと)は言へど逢ひての後こそ悔いにはありといへ」(出典万葉集(8C後)四・六七四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android