真玉付く(読み)マタマツク

デジタル大辞泉 「真玉付く」の意味・読み・例文・類語

またま‐つく【真玉付く】

[枕]玉をつける緒の意から、「を」と同音を含む「をちこち」「をち」にかかる。
「―をちこち兼ねてことは言へど逢ひてのちこそ悔いにはありといへ」〈・六七四〉

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精選版 日本国語大辞典 「真玉付く」の意味・読み・例文・類語

またま‐つく【真玉付・真珠付】

  1. 玉をつける緒(を)の意で、「緒(を)」と同音を含む地名越智(をち)」や、「彼方(をち)」「彼此(をちこち)」にかかる。
    1. [初出の実例]「真玉付(またまつく)彼此(をちこち)かねて言(こと)は言へど逢ひての後こそ悔いにはありといへ」(出典万葉集(8C後)四・六七四)

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