日本大百科全書(ニッポニカ) 「真面目が大切」の意味・わかりやすい解説
真面目が大切
まじめがたいせつ
The Importance of Being Earnest
イギリスの作家オスカー・ワイルドの得意とする警句、ことば遊びがもっとも効果的に生かされた三幕喜劇。初演は1895年2月14日、ロンドンのセント・ジェームズ劇場。2人の青年の求婚・婚約というどたばた喜劇の主題を会話のおもしろさのみで展開する。主人公の1人がはたしてジャックかアネスト(earnest、真面目の意)か、彼は真面目な人間かどうかが絡んで‘earnest’のしゃれが劇を飾る。翻訳上演が困難な劇の典型であろう。
[前川祐一]
『厨川圭子訳『まじめが肝心』(角川文庫)』▽『岸本一郎訳『嘘から出た誠』(岩波文庫)』
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