眼睛・眼精(読み)がんせい

精選版 日本国語大辞典 「眼睛・眼精」の意味・読み・例文・類語

がん‐せい【眼睛・眼精】

〘名〙
ひとみ。くろめ。めだま。まなこ。目睛。瞳子。
田氏家集(892頃)下・上巳対雨翫花「暗来暗去到清明、上巳春光費眼精
② 目つき。目の光。眼色。眼勢。視点。
※光悦本謡曲・兼平(1548頃)「白刃骨を砕くくるしび眼睛をやぶり」
山鹿語類(1665)二一「眼睛数々(しばしば)転じて視る所正しからず」
物事をはっきりと見きわめる力。また、物事の真実を見抜く力。眼力。心眼。
吾妻鏡‐正治二年(1200)一二月三日「見田頭里坪、於眼精之所一レ覃 不段歩云々」
④ (比喩的に) 物事の主要となるところ。重要なところ。眼目
正法眼蔵(1231‐53)仏道「道現成の果果条条、みな古仏の不古なり、古仏の長今なり。これを正法眼蔵の眼睛とすべし」

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