眼目(読み)がんもく

精選版 日本国語大辞典 「眼目」の意味・読み・例文・類語

がん‐もく【眼目】

〘名〙
① 目。まなこ。
正法眼蔵(1231‐53)山水経「山をみる眼目あらざる人は、不覚、不知、不見、不聞、這箇道理なり」
物事の肝要なところ。要点主眼。また、肝要な物事。
※正法眼蔵(1231‐53)行持下「自己の眼目いまだあきらめず、いたづらに殿堂精藍を結構する」
神皇正統記(1339‐43)中「此の国は三種正体をもちて眼目とし」

げん‐もく【眼目】

〘名〙 (「げん」は「眼」の呉音)
① =がんもく①〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② =がんもく
※日蓮遺文‐妙心尼御前御返事(1275)「この御守り法華経うちかんじん、一切経のげんもくにて候」

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デジタル大辞泉 「眼目」の意味・読み・例文・類語

がん‐もく【眼目】

目。まなこ。
委員等が最も其の―を注で、熟視するの人物は」〈竜渓経国美談
ある物事の最も重要な点。「会議の眼目
[類語]要項要目要綱論点勘所脈所重点主眼軸足立脚点立脚地力点主力重き重視要点要所ポイント要領大要キーポイント急所つぼ趣意正鵠頂門の一針

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普及版 字通 「眼目」の読み・字形・画数・意味

【眼目】がんもく

め。眼光。また、中心となる主要のところをいう。〔直斎書録解題、四〕去取すること甚だ嚴、以て輩、讀書眼目の高きを見るべし。

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