矛盾感覚(読み)むじゅんかんかく(その他表記)paradoxical sensation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矛盾感覚」の意味・わかりやすい解説

矛盾感覚
むじゅんかんかく
paradoxical sensation

温度感覚に関して,刺激温度と矛盾すると思われるような冷・温覚現象を一括して矛盾感覚という。通常の状態で露出されている皮膚面においては,冷・温感の起らない温度,すなわち無関温度は 33℃前後であるとされ,これよりも高い温度の刺激は通常温感を,それ以下の温度のものは冷感を生じる。この無関温度よりも高い 40~45℃ぐらいの温刺激でも,冷覚の感覚点である冷点を刺激すると,冷覚が起る。これを矛盾冷覚という。他方,無関温度よりもずっと低い温度で温点を刺激するときに温覚が生じる現象を矛盾温覚というが,これは一般には起りにくいとされている。

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