矢寺村(読み)やでらむら

日本歴史地名大系 「矢寺村」の解説

矢寺村
やでらむら

[現在地名]入間市宮寺みやでら

荻原おぎわら村の東にあり、東は糀谷こうじや(現所沢市)、南は狭山丘陵を挟んで勝楽寺しようらくじ(現同上)、北は大森おおもり村。青梅道が横断し、御祓みそぎ川・みや川が東流する。飛地の縄竹なわたけ南方にある。小字塚場つかばにあった高さ七尺ばかりの塚は元弘三年(一三三三)新田義貞軍が鎌倉攻撃の途中使った物見塚といわれている。入間郡山口やまぐち領に属した(風土記稿)。慶長年間(一五九六―一六一五)旗本長尾藤四郎は宮寺郷内に一〇三石余の知行地を持っていた(「入東郡宮寺惣郷高辻」川口家文書)。長尾領は当村とぼう村分と思われる。田園簿では宮寺町と一括され長尾領一〇三石余のうち。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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