矢束(読み)ヤツカ

デジタル大辞泉 「矢束」の意味・読み・例文・類語

や‐つか【矢束】

《「やづか」とも》矢の長さ。矢はつか単位にして、その長さをいう。

や‐たば【矢束】

矢の長さ。やつか。
矢をたばねたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「矢束」の意味・読み・例文・類語

や‐たばね【矢束】

  1. 〘 名詞 〙(えびら)に入れた矢がばらばらにならないように束ねてくくるための緒(お)。矢縛り。
    1. [初出の実例]「矢(ヤ)たばね解、弓の絃(つる)しめして用心せり」(出典源平盛衰記(14C前)二二)

や‐つか【矢束】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「やづか」とも。「つか」は握った時の、人差指から小指までの長さ ) 矢の長さ。矢は「束」を基本としてその長さを計るところからいう。
    1. [初出の実例]「弓を箭つかの有る限り引き絡(しばり)て」(出典:今昔物語集(1120頃か)二五)

や‐たば【矢束】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 矢の長さ。束(そく)
  3. 矢を束ねたもの。

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