矢立ての硯(読み)ヤタテノスズリ

デジタル大辞泉 「矢立ての硯」の意味・読み・例文・類語

やたて‐の‐すずり【矢立ての×硯】

箙などの中に入れて陣中に携帯した小さい硯箱。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矢立ての硯」の意味・読み・例文・類語

やたて【矢立】 の 硯(すずり)

  1. 近世以前、出陣の者が、箙(えびら)・鎧(よろい)の引き合わせなどに入れて携行した、檜扇(ひおうぎ)の形の小さい硯箱。筆、硯、墨、小刀などを入れる。矢立
    1. 矢立の硯〈武器袖鏡〉
      矢立の硯〈武器袖鏡〉
    2. [初出の実例]「矢立(ヤタテ)の硯を取寄て、宇治川先陣と剛者とを次第明々に注(しる)して」(出典源平盛衰記(14C前)三五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android