矢野禾積(読み)ヤノ カヅミ

20世紀日本人名事典 「矢野禾積」の解説

矢野 禾積
ヤノ カヅミ

大正・昭和期の英文学者,詩人 東京都立大学名誉教授;東洋大学名誉教授。



生年
明治26(1893)年3月11日

没年
昭和63(1988)年5月21日

出生地
岡山県久米郡久米町神代

別名
筆名=矢野 峰人(ヤノ ホウジン)

学歴〔年〕
京都帝国大学英文科〔大正7年〕卒,京都帝国大学大学院修了

学位〔年〕
文学博士(京都帝大)〔昭和10年〕

経歴
大学在学中の大正8年、詩集黙禱」を刊行。京都大学大学院修了後、大谷大学、続いて三高の教授に就任。「近代英文学史」を刊行した15年、台湾総督府により英国留学を命じられオックスフォード大学で学ぶ。帰国後は台北大教授に就任。その後文学部部長となり、その間詩集「幻塵集」や訳詩集「しるえっと」および「近英文芸批評史」などを刊行。22年帰国して、同志社大教授に就任。23年「蒲原有明研究」を刊行。26年都立大学教授、32年総長、36年東洋大学学長を歴任した。詩集や英文学関係の書物のほか「新・文学概論」などの著書もあり、日本近代詩の研究者としても知られている。また三高の愛唱歌「行春哀歌」の作詞者でもある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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