20世紀日本人名事典 「矢野鉄山」の解説
矢野 鉄山
ヤノ テツザン
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治27(1894)年2月5日
- 没年
- 昭和50(1975)年3月31日
- 出生地
- 愛媛県今治市
- 本名
- 矢野 民雄
- 主な受賞名〔年〕
- 日本南画院1等賞(第1回)〔大正10年〕「穣媚・霜晨」,帝展特選(第10回)〔昭和4年〕「孤琴涓潔」,帝展特選(第14回)「荒涼」,大阪府芸術賞〔昭和28年〕,紫綬褒章〔昭和46年〕
- 経歴
- 南画家小室翠雲に師事、大正7年大阪に移り富岡鉄斉に私淑した。9年帝展初入選以来次々受賞。10年創設の日本南画院に参加、同人。昭和4年帝展特選など、昭和初期にかけての新南画運動の中心として活躍。14年叔父矢野橋村と「乾坤社」を設立。16年第6回新文展審査員など関西南画壇で重きをなした。戦後も日展会員、審査員を務め、43年全日本水墨画協会を設立した。他の代表作に「放晴」「長江万里」「韓非子」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報