日本歴史地名大系 「矢馳村」の解説 矢馳村やばせむら 山形県:鶴岡市青竜寺川・内川流域地区矢馳村[現在地名]鶴岡市矢馳山田(やまだ)村の南にあり、東を湯尻(ゆじり)川が北流する。谷馳(やばせ)とも記される。村名は和銅年間(七〇八―七一五)に近江国より移住した人々により故郷の地名をとって付けられたとも(「白鬚神社由来記」大泉村史)、加茂(かも)湊で上陸した配流の公卿が道すがら近江路について物語り、その話に出た山田・矢馳の言葉をとって村名としたともいわれる。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録に村名がみえ、高五四四石余。寛永元年庄内高辻帳では田川郡に属し、高五九八石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報