知念城(読み)ちねんじょう

日本大百科全書(ニッポニカ)「知念城」の解説

知念城
ちねんじょう

沖縄県南城(なんじょう)市知念にある城跡で、一般には知念杜(もり)グスクの名で知られる。美しい城壁と拱門(きょうもん)(アーチ型の門)がよく保存されており、沖縄を代表する石造建築の一つに数えられている。しかし、「城」の字がつくとはいっても城塞(じょうさい)ではなく、城内の東側にある岩山(これが本来のグスク)を御神体とする祭祀(さいし)場である。とくに聖地久高(くだか)島への遙拝(ようはい)所として重要な宗教施設。琉球(りゅうきゅう)王国時代には最高の神女職聞得大君(きこえおおきみ)の就任に伴う儀礼「御新下(おあらお)り」の際の巡拝コースの一つに数えられていた。国指定史跡。

[高良倉吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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